珍しくトラックバックを飛ばそう

id:kitano:20040623#p1
えーとですね、弱小書店にとって一冊当たり4円の経費増ってのは目眩がしそうなほど高額なんです。
書店への雑誌の卸値ですが、77から85%、間を取って80%だとして500円の雑誌を一冊売って100円の利益として4%の経費です。
一冊当たりの経費だからいくら売ろうと4%持っていかれます。
5%は消費税で持っていかれます。
紙袋は週刊誌用なら1円ちょっと、婦人誌サイズは2円もします。
「払いたくない」じゃなくて、「払えない」んです。
売り上げの4%と言えば、月300万の売り上げがあったとして12万円。
これはレジのパートさん二人分の人件費に相当します。漏れが某書店の支店長だったときの給料の60%に相当します。
繰り返しますが、「払いたくない」じゃなくて「払えない」んです。
仕入れリスクがゼロだなんて思ってる書店は殆どいないはずです。
ちゃんと伝票が読めるなら、仕入れは全て負債、つまりマイナスである事はわかってるはずなんですから。買い切りであろうと、依託であろうと、入荷した本の代金はきっちり請求されます。雑誌や依託書籍の返品分はそれらの請求から差し引かれる形になっています。
だからシールを破る前に書店員に「この中身見たいんですけど」って言ってください。
指定図書だろうとなんだろうとお客さんの正当な要求にはちゃんとお答えしますから。