id:strangeさんにネタを貰ったので書いておこう(´Д`)y-~
http://www.be.asahi.com/20040807/W13/0045.html
漏れは版元がもう店頭でどんな本が売れるのかわかんなくなってるので書店員が売る気になってる本が目立つようになったんだと思います。
大手出版社は毎年書店を東京のホテルとかに招待して年間販売計画を大々的に発表してますけど「いや、協力はするけどぶっちゃけ売れねえよ、これ? 」としか言い様のないもんばっかりだし。

漫画ブリッコ」がブレイクしていた頃の白夜書房に藤脇さんという営業さんが居られまして、この方は漏れのような若輩者*1もちゃんと一人前のコミック担当として接してくれて、いろいろな地方のおもしろい売り場の話とかしてくれて当時大変に勉強させてもらいました。
漏れのほうも青臭いガキのくせにいっちょまえに売れてる本、売れるであろう作品なんかの分析を得々と語ったりしてしまいました。思い出すと恥ずかしくて壁に頭を打ち付けたくなりますが。
今思えば藤脇さんはああやってコミックの現場の生の情報を貪欲に収集していたんだなあと思います。
白夜書房というとダイナマイト末井さんとか大塚某さんらの名前を出す人がほとんどでしょうが、そういう人たちが作った本をきっちりと売る事が出来たのは藤脇さんという営業さんの力があったからだと思います。
藤脇さんほどではないにせよ、きっちり仕事をする営業さんというのは他にもいて、そういう営業さんのいる版元はそれぞれのジャンルで強い版元さんでしたが、バブルが崩壊すると版元は編集者よりも営業さんのほうを整理するところが続出しました。
出版営業は全国を回る必要があるのでわりと早いうちからアウトソーシングが多かったんですが、物理的に営業部が持てないような小規模版元以外も経費節減のために営業を依託するようになりました。もちろんアウトソーシングされる会社にいる営業さんはそれなりのツワモノですが、営業しなければならない本の点数が倍増どころか三倍増ともなると商品の説明だけでも大変です。
それ以上に、書店から版元へのフィードバックが断たれます。

今の出版業界は本を書きたがるくせに読まない阿呆や編集者のくせに本屋に出入りしない馬鹿が多すぎる。
唯一神又吉イエス様に地獄の火の中に投げ込まれればいいのに(´Д`)y-~

*1:当時18歳だったかな