2005-08-04 七十一こ目 百物語 蜩が鳴いている。 こんな時間に。 どんどん近くなってくる。 今窓の下で鳴いている。 そっと覗いてみると、真っ白な服を着た骨と皮ばかりの女の人が笑っている声だった。 暑いのに震えが止まらない。