人材不足

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この番組で再認識したのは、「人不足、人材不足と声高に言ってる場合、割安の給料で働いてくれる人がいないっていってるだけ」ってことだった。

番組は見てないけど、ハロワで求人を見てると納得できることだ(´Д`)y-~
まず全体的に賃金が下がってる
京都市最低賃金ギリギリなところが多い
その割には経験者のみの募集だったり、必要な資格がやたらハイスキルだったりして、企業は割安の給料ですぐに使える人が欲しいというのを露にしてる
無職煽りで「選ばなければ仕事はある」という人がいるがこっちが選ばなくても企業のほうで思いっきり選んでる
それと退職金が無いところも増えた
40時間程度の時間外手当を最初から賃金に組み込んでるところも多い
基本給が数万で、あとはよくわからない手当てがたくさんあるところも多い
たぶん賞与を低くするためなんだろうなあと思う
総じて「たぶんこの会社は社員を使い捨てしてるんだろうなあ」と思われる求人がほとんどだ
だからごく普通の条件の求人があるとすげえ人数が応募してる
京都市の2005年度平均年収280万前後*1の賃金の求人だと30倍くらいの人が応募してるのなんてザラだ
かつて職人の技術が失われるって喚いてたときもその職人技を安く買い叩いていたのが原因だった
そしていまは労働者が足りないって喚いているのは労働力を安く買い叩いてるせいだ
自分が勝ち組だと思っている人も自分のしている仕事は以前と比べて安く評価されていないかどうか確かめてみるといい
いま年収1000万の人がしている仕事は、十年前には年収1500万から2000万の人がしてた仕事と同じくらいだと思う
そして安くされて浮いた分は企業を通じて株に流れ込んでいって社会には何の役にも立たない儲けや損に還元されているというわけだ
そりゃあ働けば働くほど労働意欲が削がれていくのも無理はないよなあ