止まると死ぬ

http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20080208bk02.htm

 一方で、出版業界の収入体系の特殊さを指摘する声もある。出版社の収入は、委託販売分のうち、何割かを取次会社が支払う形をとっている。実績がない会社だと、割合が低く抑えられ、さらに支払いも5、6か月先になるケースもある。草思社の場合は逆に、取り次ぎ条件が良く、支払いも早めだった。それゆえに、発行点数を増やすことで当座の収入を上げるという陥穽(かんせい)にはまったとも言える。

つーことでまあはっきり言ってしまえば版元はみんなで自転車こいでるとそういうわけですハイ(´Д`)y-~
ちなみに取次は毎月きっちり書店から回収してるので安定してます
書店は毎月死の行進で死屍累々です
あとベストセラーでしか利益をあげる方法を考えていないので安価な新刊を量産するしか無くなってるのは編集者*1が無能だからです
ちゃんと損益分岐点を出せる編集者であれば*2短く持ってコツコツ当てる方式でベストセラーではないがちゃんと利益の出る本をコンスタントに出版することが出来るはずです
二十年前、俺の尊敬する白夜書房の営業藤脇さんはそうやってきっちりと利益の出る、しかも価値のある本を自分の足で全国の書店を回って俺のような若造もちゃんと相手にしてくれて次々と売っていました
今はアマゾンさんもあるしネットもあるのであの頃よりもよっぽど楽にそれが出来るはずです
藤脇さんの「出版幻想論」はアマゾンのマケプレで1円で買えるので、無能な編集者諸氏はとっとと読みなさい
あと三文ライター諸氏も読んでおきなさい
十数年前の本なので当然今の状況においてそのまま使えるわけではないけれど基本的なところは変わっていません

出版幻想論

出版幻想論

*1:と大手版元の営業

*2:ちゃんとした営業さんがいてそれに耳を傾けることが出来る編集者でも良い