共犯者の告白

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005111601004202_National.html
で、まあぶっちゃけこの三社の本を置いてたんだよな、本屋だったころに(´Д`)y-~
俺はこの手の本が死ぬほど嫌いなので置きたくなかったんだが、報奨が良かったんだ
新聞に広告を載せるときにはマメにおねえちゃんやおばちゃんが電話かけてきてくれたし入帳はフリーだし一冊とかでも送ってくれるしな
本の内容はともかく、営業はコマメにやってて大手の版元の大名商売に比べればよほどまっとうだった
三冊送れ言うたらちゃんと三冊送ってきたしな
三十冊送れ言うて三冊だけ寄越すような舐めた真似はしなかった
本の内容にしても、確かに癌とかで弱ってる人目当ての商売というのは俺は嫌いで、妊婦向けの実用書と見せかけた宗教の本とかは徹底的に排除していたが、これほどまでに胡散臭いのはまあいいかと思っていたのは事実だ
こういう本よりも、名前を出すと洒落にならない揉め事に巻き込まれそうなのであえて名は伏せるがスピリチュアルとか言うてる無精髭の小デブとか大殺界であんた死ぬわよとか言うてるババアのほうが質が悪いと俺は判断していたしそれは間違ってないと今でも思ってる
つうかその前に務めてた京都の某中堅チェーン書店では幸福の科学の連中が入り口でキャンペーン張るのを許していたことがあったくらいで
あの時一介の平書店員だった俺はどれほど奇声を発しながらあの連中にしょんべんを食らわせてやりたかったことか
ニュースで流れていた講演会だかなんだかで史輝出版のひとが言うてたことってのは実は編集の連中がしょっちゅう言うてることなんじゃなかろうか
俺はいつでもどこの書店の店頭でもアガリクスやフコイダンの本と同じかそれ以上に質の悪い本をトーハンの9号箱に一杯にしてみせることが出来るだろう
なんなら音羽箱と一ツ橋箱とその他箱に分類してみせてもいい
それは書店員が悪いとは俺には言えない
それを完全に排除したらその書店はあっという間に潰れるし書店員は飯を食えない
でもそんなふうに売っちゃいけないとわかっている本まで売っても書店員は貧乏だし
ああ俺たちには屑肉をステーキと称して売っていたファミレスを責める事は出来ないのかもしれないなあ
書店員は無辜の犠牲者ではなく戦争に参加し死にたくないがために人を殺し身も心も疲れ果て発狂している敗残兵なのかもしれない
だからタクシードライバーとか他の職業に就いても静かに狂い続けている