雇用を減らしているのは誰か

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またも危険な勘違いがあるな(;´Д`)y-

たとえば、事務職の求人倍率の全国平均は0.2倍。5人に1人しか雇用されない。
だから、自分が事務の仕事を得るとき、誰かを蹴落として、その人たちの雇用を奪っていることになる。
つまり、(3)の他人からパイを奪い取り、
他人を不幸にすることによって職を確保したことになる。

なぜ事務職の求人倍率の全国平均が0.2倍しかないのか、という視点がすっぽり抜け落ちているので職を確保することが他人からパイを奪い取ることになってしまう
こう言っては何ですがエレガントなコードを書く人間が必要な業界よりも、帳簿書いて勤怠管理して備品管理して支払いして入金チェックする人間が必要な業界のほうがはるかに多い
経理、総務なんてのは企業が企業である以上絶対に必要なものだ
にもかかわらず一部の企業しか必要としていない情報技術者の求人倍率のほうが事務屋よりもはるかに高いのか?
湧いた雇用を地中に埋め戻している奴らがいるからだ
京都の某通販会社は経理、総務の大部分に加えて勤怠管理の一部まで中国にアウトソーシングしている

彼らは、ここ数百年、世界経済全体が成長を続け、世界の総雇用自体が成長を続けていることを、どう考えているのだろうか?

というのはつまりはそういうことだ
利益を得る場所とそのための人材を雇用している場所が違うから、総計すれば増えているであろうがそれは非常に偏ったものになっている
雇用は企業が社会に利益を還元する一形態である

が、還元すべき利益を最小限に抑えるために労働を他国から搾取しているわけだ
そして国内においての雇用を奪っている
雇用された人が他人の雇用を奪っているというのはとてつもなく危険且つ短絡的な勘違いだ
雇用は最初っから奪われているのだ
雇用を創出するために起業するということは確かに正しいし崇高といってもいいだろう
だがどんな理由であれ雇用者に対して

他人を不幸にすることによって職を確保したことになる。

などと考える人のところでは働く気はない